システムの種類

代表的な業務システムの種類

業務システムは、業態や機能に応じて種類が分かれています。

ここでは、あらゆる業態で使われる、汎用性の高いシステムの種類をご紹介します。

 

在庫管理システム

在庫商品の「個数」や「種類」、「発注タイミング」など、在庫管理に必要な情報を可視化できるシステムです。

導入により、欠品や発注ミスが減り、作業のムダとコスト削減に役立ちます。

 

・在庫管理システム導入後の改善例

在庫管理において重要なのは「何が、どこに、どれだけ」あるのかが正確にわかることです

例えば倉庫での在庫管理ではピッキング業務が重要になりますが、システム導入をしなければ、商品の位置は人の記憶頼りになってしまうことさえあります。

そこである企業では在庫管理システムを導入したことにより、どんな人でも「何が、どこに、どれだけ」あるのかを瞬時に把握できるようになり、結果ピッキングの業務も以前の二倍程度の速度にまで上がったという事例があります。

※以下も併せてご覧ください(i-common tech関連コラム) 最適な在庫管理システムを導入するためには

 

生産管理システム

「生産計画」「品質」「調達」など、あらゆる生産工程を可視化できるシステムです

導入により各工程の分析が可能となり、利益率や生産計画などの検討材料となるため、QCD(品質・コスト・納期)向上に貢献します。

 

・在庫管理システム導入後の改善例

ある企業ではそれまで現場の生産状況を手書きの日報によって管理していました。

しかもそこに記載された情報については特に集計などされておらず、分析等の業務も行われていませんでした。

そこでそれまで手書きで管理していた不良品などの数をシステム導入によってデータ化して管理するように変えました。

その結果不良品の傾向などが「見える化」するようになり、それを社員全体で共有することで品質向上が達成されるようになったのです。

※以下も併せてご覧ください(i-common tech関連コラム) 【生産管理システム】開発の課題と検討すべきポイント、失敗しないための人材選び

 

文書管理システム

文書を電子化し、一元管理できるシステムです。

文書の更新や、検索・共有を簡易化でき、生産性向上につながる他、文書の保管スペースが不要となる点も大きなメリットです。

 

・生産管理システム導入後の改善例

る企業ではそれまで契約書の原本を紙ベースで保管して、他部署から契約書について問い合わせがあるたびに、膨大にある保管庫からいちいち契約書を探し出して送付していました。

そこで文書管理システムを導入したところ、それまで記憶などを頼りに行なっていた必要書類を探すという業務も、システム付属の検索機能を用いることで迅速に行うことができるようになりました。

また、毎回原本を確認せずにシステム上で契約内容を確認できるようになり、業務の効率化も実現できるようになったのです。

※以下も併せてご覧ください(i-common tech関連コラム) ニーズを満たす、最適な文書管理システムの導入の進め方とは

 

販売管理システム

「見積り」「仕入れ」「入金確認」などの情報を可視化できるシステムです。

販売業務をより効率化できるほか、利益向上のための分析にも役立ちます。

 

・販売管理システム導入後の改善例

販売管理の業務では、細かなお金の動きも多く、他の業務と比較しても細やかなデータの管理が重要になります

例えば、ある企業ではそれまで営業担当から受け取った手書きの伝票を事務の社員が毎回手作業でパソコンに入力していました。

これでは情報のインポートが二重に行われるという意味で非効率ですし、ミスも発生しやすくなります。

システムを導入した結果、手書きや手入力での情報管理がなくなり、業務の効率化が達成されたのです。

※以下も併せてご覧ください(HiPro Tech関連コラム)販売管理システム導入のメリット・知っておきたい基本と選定のポイント

 

 

勤怠・労務管理システム

出退勤時刻を記録・管理できるシステムです。

勤務時間や残業時間を可視化できるほか、一定の勤務時間を超えるとアラートが自動であがる機能などがあり、適切な労務管理に役立ちます。

 

・勤怠、労務管理システム導入後の改善例

近年の労働環境のコンプライアンス意識の高まりや、コロナ禍での働き方の変化に伴い、勤怠労務管理の業務においてもシステム導入が進みつつあります。

例えばある企業ではそれまで残業時間と残業代の集計業務を全て手作業で行なっていました。

手作業なので当然ミスの可能性も増えてしまいますし、導入前は一週間程度集計に時間がかかっていました。

しかし勤怠管理システムを導入することで社員が各々直接勤怠をシステムに入力するようになり、出勤の集計作業自体がなくなり、データを確認するだけで済むようになったのです。